50代から介護の現場に挑戦した岩瀬さんの2年間の軌跡

51歳で介護の世界に飛び込み、ソエルテで2年目を迎えた岩瀬さん。送迎やレクリエーション、看護多機能の現場での経験を通して感じたやりがいと、介護の魅力についてお話を伺いました。

介護を目指したきっかけと資格取得まで

岩瀬:よろしくお願いいたします。

岩瀬:初任者研修を持っています。

岩瀬:自宅で父方の祖母と同居していたことも理由としてありますし、ゆくゆくは自分の両親の介護も必要となるのではないかと思いましたので、そのための知識や技術を身につけたいと思い、それがきっかけで資格を取ることにしました。

岩瀬:51ですね。ちょうどその頃長年勤めていた会社を家庭の事情で早期退職しまして、その時に介護の仕事をしてみたいと思い資格を取ろうと思いました。介護の資格をとった後、少し子供との時間が欲しかったので、最初はタクシーの仕事をしていました。そして5年ほど経ち、子供のことで目処が立ちまして介護の仕事につきました。

ソエルテを選んだ理由と現場での役割

岩瀬:3月でちょうど2年になります。

岩瀬:はいそうです。

岩瀬:家から近いのが一番ですね。自家用車で通勤ができて駐車場も広いのが私にとっては魅力でしたね。また、なぜ看護多機能を選んだかと言いますと、この仕事を始める年齢が遅かったものですから、通所もあったりデイサービスもあったり、泊まりの方も訪問の方もいますので、どれが自分に向いているのか見る時間がなかったので、一緒くたに経験ができると思い選びました。全部同時に学べるのがいいなと思いました。

レクリエーションで広がる楽しみとやりがい

岩瀬:タクシーの仕事をしていた時に感じていたことなんですけれども、自分は高齢者のお客様とお話をしたりとか階段昇降のお手伝いをしたりするのが好きなんだなと思っていまして、逆に酔っ払いのお客様などはいやだなと思っていたのもあって、高齢者の方と触れ合えることがやりがいですね。主にレクリエーション担当になることが多く、その中で自分が経験してきたITの仕事なんですが、パソコンを使ったレクリエーションに喜んでもらえるとやりがいを感じます。

岩瀬:私はクイズを作ることが多いのですが、パワーポイントで作ったクイズが人気でした。

岩瀬:動物や人物などのクイズですね。

岩瀬:そうですね、私図画工作は成績は一番下だったのですが、新聞紙を牛乳パックに入れる遊びをしたりなども喜んでもらえたりします。今まで自分が苦手だと思っていたことも挑戦できるのもいいのかなと思います。

岩瀬:今はほぼ毎日担当をしています。

岩瀬:毎日は大変なので、そういう時はネットの力を借りながら考えたりもしています。

介護士としてのやりがいと1日の流れ

岩瀬:やっぱりお客様との距離が近いというのに楽しさを感じますね。ITの仕事の時はエンドユーザーまですごく遠かったので、お客様が直に近い分気をつけなければならないことも多いのですが、それが一番やりがいですかね。感謝の言葉なんかは直接いただけますし。

岩瀬:はい、8時30分には出勤をしまして、私はギリギリに出勤をしています笑。送迎がありますので、8時半から送迎に行きます。私はハイエースで遠くの方が多いので、出発が早いことが多いです。戻りは曜日によりますが、早い時で40分くらいで戻ってきまして、そこからレクリエーションの準備を始めます。早い時は9時半、遅ければ9時40分くらいからレクリエーションを始めまして、11時前くらいに終わって小休憩を取ります。そして11時からラジオ体操を行います。ラジオ体操第一第二を終わった後に椅子に座ってできる柔軟体操を行います。これが大体11時20分ごろでしょうか。そしてその後に口腔体操を行います。そしてお昼ご飯の準備にいき、お昼になったら配膳に移らせていただき、私は休憩に入ります。

岩瀬:そうですね。休憩はお昼に入る方と13時から入る方といるのですが、私は12時から入らせていただきます。で、戻ってから13時半からレクリエーションに入るのですけれども、それまでは歓談したりテレビを見たりして利用者様と一緒に楽しみます。

岩瀬:そこから13時半からは15時くらいまでレクリエーションを行なって、そこでは体操をしたり歌いながら体を動かして、風船バレーをしたりクイズを行っています。15時から15時20分くらい曜日よって異なりますが、お茶の時間となります。そしてその後歓談後、16時前から帰りの送迎に移ります。私の場合は、送迎の帰りに訪問介護に回ることもありますので、帰りにそのように寄る場合もあります。訪問介護はご利用の方の安否確認などを行います。

看護多機能ならではの経験と安心感

岩瀬:実際に何人かお看取りをさせていただきたこともありますし、お一人は訪問中にお看取りをさせていただいたこともありましたので、それはすごいことだと思っております。その時は看護師と二人でいたときで、亡くなられた後は看護師がエンゼルケアをしたのですが、まず看護師の仕事ぶりに感動しました。介護の仕事しかしたことない人という点で心配になる方もいるかもしれませんが、介護士なども必ずいるのでその点は安心していただけたらと思います。一人で何かあっても看護師などがすぐに駆けつけますので。

岩瀬:そうですね。常に連携プレーと言いますか。夜勤に関しても看護師はいないんですが、夜勤の時も看護師は常に電話に出ることになっているので、安心してもらえたらと。

岩瀬:今、レクリエーション担当なのであまりやっていませんが、入浴介助もやったことはあります。

岩瀬:機械の使い方は何度も教えてもらえるので、そんなに難しくないです。特浴はよほどベテランの方でなければ二人で行うので、そこも安心してできます。

介護職に向いている人と働きやすい環境

岩瀬:そうですね、やはり人とコミュニケーションを取るのが好きな方ですかね。一人で黙々と仕事をするのが好きな方は難しいかと。利用者様に対してだけではなく、職員に対しても同じことが言えますね。常に声を掛け合ってやらないとミスが起きやすいので。

岩瀬:運転にあまり自信がない方はちょっと辛いかもしれないですね。どうしても送迎のある方がほとんどなので。送迎の職員があまり入ってない日もありますので、できれば運転できる方がいいかもしれないですね。看護多機能に関しては。ハイエースまで運転できなくても軽自動車が運転できる方がいいかと。ですが、つい最近免許をとった看護師も練習してできてますので、抵抗なければ免許取り立てでも大丈夫かと思います。

岩瀬:あれはボタンで簡単にできるので、大丈夫ですよ。

岩瀬:訪問看護から帰宅するとほぼ夕食の時間なので、夕食の配膳の手伝いなどを行います。

岩瀬:最近はないですが、やったことはあります。

岩瀬:17時半です。残業はほとんどないです。

岩瀬:どうしてものときは頼まれるか、月一回のミーティングなどで残りますが、滅多にないです。

岩瀬:大体30分くらいですかね。

岩瀬:私はここしか介護現場の経験がないのですが、看護多機能に勤めている他の方々の話では、働いている人がみなさんいい人だと、他の場所などを経験した人が話しているのでそれがいちばんの売りではないかと思います。なので働きやすいと思います。お休みなんかも希望休も事前に言えば融通がかなり聞きます。休み希望はパートの人は決まっていまいのですが、社員は3日まで希望が言えます。有給などもきちんとありますよ。

まとめ|働きやすさと挑戦の両立が魅力

50代で介護の世界に飛び込んだ岩瀬さん。
送迎からレクリエーション、訪問介護まで、多彩な経験を重ねながら見つけたのは「人との距離の近さ」から生まれるやりがいでした。
これまでの人生で培ったITスキルや発想力が、現場でのレクリエーションや工夫に活かされていく――その過程には挑戦の連続と学びがあります。
介護職を始める年齢も、これまでの経歴も関係ない。自分の強みを持ち寄り、人と人が支え合う現場で働く喜びを、岩瀬さんの言葉から感じられます。