「子育ても介護も、地域もつなぐ」やりがいを見つけた私の働き方

地域福祉の現場で再び働く決意をし、介護の仕事にやりがいと楽しさを見出している介護士の西岡さん。
子育てと両立しながら、一歩ずつ地域とのつながりを広げていく姿に迫ります。

子育てと仕事の両立、再び福祉の世界へ

西岡:よろしくお願いします。

西岡:もうすぐ2年になります。

西岡:元々、大学を卒業と同時に社会福祉士の資格を取得したため、相談員の仕事をしていたのですが、パートで相談員の仕事は難しいのではないかと思い、退職をしました。休日は子供がまだ小さいので家族で過ごしたかったので。ですが、ひょんなことでこの施設に知り合いが働いていることを知って、また働きたいと思い、今働くに至っております。

現場に戻って感じた、仕事の楽しさ

西岡:今は入浴介助とか調理を中心にやっております。他に具体的にはお掃除や食事介助、シーツ交換などです。また、最近生活支援コーディネーターの仕事にも関わるようになっています。回数としては月2、3回で仕事をしております。

西岡:生活支援コーディネーターとは、川崎市の公共事業の一環で、川崎市から委託を受けて地域の活性化や多世代をつなぐ仕事をしています。いわゆる地域のお困りごとを解決する仕事です。

西岡:そうですね。ソエルテでは行なっているという形です。

西岡:もう楽しいです。こんなに楽しいものなのだと思いました。

西岡:どうしても相談員だとお年寄りの方というよりご家族様などと関わることが多くて、高齢者の方とお話しすることは少ないんですよね。現場で働くことで高齢者の方とお話しすることができてとても楽しいです。

人との関わりが支えになる職場環境

西岡:働きやすい職場です。特にスタッフの人柄ですね。意地悪な人もいないですし(笑)相談にも乗ってくれますし、私は介護の技術が未熟なんですけれども、そんな私にも丁寧に指導してくれます。

西岡:家族がボランティアに参加させてもらっているのもすごくいい点だと思います。今飾られているお雛様の設営もうちの子供たちが手伝わせてもらい、貴重な体験をさせていただきました。

西岡:正直ここで介護の仕事をするまでは、高齢者の現場に戻りたい気持ちと怖い気持ちがあったのですが、あんなに大好きだった高齢者に関わる仕事をここでさせていただきとても嬉しく思います。

福祉を知ってもらうきっかけづくりを

西岡:ぜひ未経験の人でも入っていただけたらいいなと思っております。話は違うかもしれませんが、お子さんの職業体験があったのですが、有料老人ホームの希望が少なくなったのがすごくショックでして。他の場面でも福祉職の希望者が減っていると聞くので、ボランティアなどで福祉を知ってもらえたら嬉しいです。

西岡:また、私は短時間の勤務なのですが、短時間でも時間の融通はかなり聞いてくれますよ。

西岡:介護の方は早く一人前になりたいのですが、生活支援コーディネータの方でもう少し関われたら嬉しいですね。地域の方のおしゃべり広場があるのですが、元気な方も介護保険を利用の方もおしゃべりできる環境が作れたらいいなと思います。なかなか相談事というのは急には出ないので、そこでおしゃべりをして関係性を作れたらいいなと考えております。そのような活動を今のペースを守ってずっと続けていけたらいいなと思っております。

まとめ|“好き”を続ける働き方が、地域をつなぐ

子育てとの両立を考えながらも、福祉の現場に戻る決断をされた西岡さん。
介護、地域づくり、家族参加――その全てに「人と関わる楽しさ」が通っています。
未経験でも、自分のペースでも。人とのつながりを大切に働きたい人にとって、勇気をもらえるインタビューでした。